東京新聞

民主、共和両党びいきがはっきりしている米国では、あらゆるものを「民主党っぽい」とか「共和党っぽい」と区別したがるそうだ。コーヒーにさえ「っぽい」がある。共和党支持者は地元のコーヒー店に通い、民主党支持者はスターバックス。最も民主党っぽいのは燃費のよいトヨタのプリウスで、最も共和党っぽいのは米フォードの巨大で頑丈なピックアップトラックやマスタング。 そのフォードが年内に日本から撤退する。TPPの追い風があっても、日本では売れぬと判断した。少子高齢化。若者には車に興味を持つ余裕さえない現在の日本である。今回の件、日本がフォードをではなく、フォードが日本を見限った「っぽい」話でなければよいのだが。